5. 泌尿器の病気

病気の特徴(腎臓ははたらき者)

  昔から“肝腎かなめ”という言葉にたがわず、腎臓は肝臓に劣らぬはたらき者です。腎臓がはたらかなくなると、からだの新陳代謝の結果できた尿素、尿酸などの老廃物(不用になったもの)がからだのなかに蓄積して尿毒症となり、放っておくと一週間ぐらいで死んでしまう恐ろしい状態になります。腎臓はこのほかに血圧を調節したり、体液のなかの酸とアルカリをバランスのよい状態に調節したりしています。

  腎臓の病気にはいろいろありますが、もっとも多くて、問題が多いのは腎炎です。腎炎には急性と慢性があります。腎臓病が悪化して腎臓機能が正常の三分の一以下になると腎不全という状態になります。さらに悪化すると人工腎臓などで透析をつづけなければ生きていけない状態になります。腎不全にまで進行しやすい腎臓病で圧倒的に多いのが慢性腎炎です。このほかにネフローゼと腎盂腎炎の二つがあります。


急性腎炎(急性腎炎はかぜから)
慢性腎炎(慢性腎炎は薬にたよらず自分で管理する)
腎盂腎炎(腎盂腎炎は慢性化するとたいへん)
慢性腎不全(慢性腎不全−腎臓移植で光明が)
尿路結石(尿路結石は水分をとって自然にだす)
膀胱炎(膀胱炎−トイレのがまんは禁物)

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