慢性腎炎(慢性腎炎は薬にたよらず自分で管理する)

病気の特徴(尿検査で軽いうちに発見すればなおる例も)

 おとなの腎臓病でもっとも多いのは慢性腎炎ですが、なおりにくく、国が難病の一つに指定しているほどです。急性から即慢性化する例は少なく、大半は慢性化した状態ではじめて腎炎と気づき、手遅れになりがちです。

 慢性腎炎のタイプにはいろいろあり、一番軽いものは、わずかに、タンパク尿と血尿がでるだけのものです。このタイプは一般に予後(治療後の経過)は良好で、五〜一〇年後に症状も消え、臨床的にはなおったと判定される幸運な例もあります。しかし一部には高血圧をともない、また腎機能低下をきたす場合もあるので、いずれの場合にも定期的な経過観察が必要です。

治療と予防のポイント

 慢性腎炎で高血圧やむくみがあり、さらに腎機能が正常の二分の一に低下した場合は、予後は楽観できません。手遅れにならないよう早く入院して精密検査を受け、病気の治療方針をきめてもらうことが大切です。

 たとえ無自覚でも、無症状であっても、会社などの定期検診で尿を調べてもらい、自己診断や民間療法にとらわれず、正しい日常生活のあり方や食事療法を学び、適切な薬物療法(薬でなおすこと)を受けることです。

 日常生活では、過労にならない注意や工夫が必要です。マージャンやテレビなどの夜ふかしをやめ、朝夕の通勤もラッシュ時を避け、時差出勤にします。日中も必要以上の労働をさけ、休日は十分に休養をとりま

す。また寒さは腎臓病の大敵。冬は保温に気をつけ、かぜをひかないようにします。

 慢性腎炎の食事療法はすべてに必要というわけではなく、特別な治療食の必要のない病型のものもあり、それぞれの病気の時期、病気のパターンによってちがいますので、その点も医者とよく相談することです。

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