『家庭教育力を高める』(その1)

「偉人は母親の手によって創られる」と言われます。偉人の多くが実は家庭の中で母親によって育まれているのです。エジソンは学校の成績はよくありませんでした。1+1は2とスムーズに答えられなかったからです。なぜなら彼は1+1がどうして2になるのかを真剣に考えていたからです。答えが出ないエジソンは、学校で頭の悪い児童というレッテルを貼られました。でも母親は、彼が一つのことに真剣に取り組む姿勢をほめ、常に彼を励ましました。ご存知のようにエジソンは偉大な発明家として後世に名を残し、世界中の多くの子ども達や大人の目標になりました。
現在は教育は学校のみで行われるものという考えが定着し、子どもの学ぶ力でさえ学校で育てられるものと考えている人が大勢います。でも「偉人は母親の手によって創られる」という名言は今でも生きている事実なのです。一昔前には現在のような高度教育はありませんでした。何々方式という教育方法や教育システムがあったわけでもありません。人間として必要な常識としての知識と生き方、学び方を代々子どもに伝承してきたのです。その中に、世間を生き抜く知恵と自分の好きな世界を切り開く勇気と好奇心とを親からしっかり植え付けられた子ども達が大成していったのです。
エジソンもそうでした。彼が発明に取り組む気迫は並々ならないものがありました。まさに母親のマジックです。子どもが持つ爆発的な可能性を信じ、子どもをその気にさせたのです。そういう意味で母親はマジシャンであり、それをマザーマジックと言います。家庭教育とは他の子どもと比べず、その子が持つ可能性を育ててやる教育です。



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