『学習力を向上させる』(その2)

通常「学力」とは学校の成績を言います。「学力が高い」とは成績が良いということで、「学力が低い」とは成績が悪いということです。成績はテストの結果です。テストが悪いと成績が悪く、学力が低いことを意味します。テストが良いと成績が良く、学力が高いことを意味するのです。これで子どもたちの頭の良し悪しの絶対評価が出てきます。そしてそれが進学に対する進路評価となります。そのアドバイスに従って進路を決めざるを得ない状態になります。子どもたちの人生が決まるのです。これがこれまで学校で子どもたちが受ける評価の仕方でした。これでは子どもたちが「自分の好きなことをやって生活ができて人から評価される」ような人生を送ることはできません。
「すべての子どもたちが自分の好きなことを自信を持って学ぶことができる能力を持っているとすればそれは素晴らしいことではないでしょう
か?」と問うても多くの教師や親は「そんなことは不可能なことですよ」と言うでしょう。でもそれが本当の子どもたちの姿であり、そのような能力を身につけることができるのです。事実大人でもそれが可能です。どうしたらそれができるのでしょうか?前回紹介した山崎先生の所では実際その教育が行われています。子どもたちが自分達が学習できる力を持っている事実を認識できたら、それを向上させてあげるのです。好きなことを自信を持って学ぶことができる能力を持つことができたので山崎先生の「成績の良し悪しは勉強ができるできないということではなく勉強をやるかやらないかが結果としてでてくるのです」というコメントが出てくるのです。指導している人がこれだけの自信を持っていますので、すべての子どもたちの学習力が伸びるはずです。結果として成績の向上が望めます。でも一番のメリットは子どもたちが自分のこれからの人生に立ち向かう希望と勇気と力が芽生えることです。
学習力の中で大切な要素の一つはやる気ですから。自信がつけば、やる気は自ずと出てくるのです。



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