『日本の教育の変化』

4月から実施される学校の完全週5日制への移行について皆さんはどう思いますか。現場の先生のアンケートでは、「好ましい」「どちらといえば好ましい」が計66%。「好ましくない」が13%、「どちらともいえない」が21%だったそうです。更に「好ましい」と答えた人のうち76%が「子どもにゆとりが生れる」とし、「好ましくはい」とした教師の多くは「十分な学力がつかない」と心配しているそうです。また現在、計算や漢字書き取りなどの基礎学力については、68%が「低下していると思う」と回答し、現場の教師も学力低下を感じているとしています。低下の理由として40%が「授業時間の減少」をあげ、29%が「教科内容の削減」をあげました。
日本の教育は形としては大きく変化しようとしていますが、内容が十分に整った状況ではないために現場では当面混乱が続くのではないでしょうか。そしてこれに根本的な疑問がくっついた形となります。それは「学力」とはそもそも何なのか?という疑問です。これまでが学校の成績=学力でした。学力の高い子どもがある意味で偉い人でした。確かに基礎学力と言われる計算や漢字書き取りは大切でしょうが、その子どものすべてではありません。21世紀を担う子どもたちが必要とする「学習力」は、結果としての学力とは違います。「学習力」とは正に「学ぶ力」です。教師も不安のまま突入する完全5日制と新学習指導要領の実施ですが、今後必要なのは「学習力」だということをこれからも述べていきたいと思います。



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