『学ぶ責任』

これからの教育は、これまでのような学校や塾まかせの教育では成り立ちません。インターネットで学位や単位が取れる時代に突入しているのですから、個人によって学習するスタイルが変わることが考えられるからです。では、個人や家庭、学校や民間はどのようにその責任を担えば良いのでしょうか。
学ぶ責任は個々の個人にあります。でも誕生から就学前まではどう考えても家庭つまり両親に全責任があります。理性が完成して自分の行動に責任を持てる年齢はおよそ8歳だという考えがあります。仮に8歳までを両親の全責任だとした場合、まず両親がそれまでに子供たちに伝えるべきものは、思いやりの心とやる気の精神を含めた豊かな人間性です。それを伝えることができるのは家庭なのです。
学校は、家庭で養われた人間性を更に磨くために共同生活を体験する場です。家族以外の人々と交わることによって、家庭で身につけた人間性がある意味で試されます。人との摩擦で個性として磨かれていきます。それが学校の一つの働きです。学校のもう一つの働きは学ぶ力を付けてあげることです。つまりこれまでに述べてきた学習力を付けさせることです。現在は知識を付けされることで終始していますが、今後は社会に出てからも、個人で学ぶ必要がある時にも通用する能力、つまり学習力を付けることが大切になります。
民間でもこの学習力をつける教室等がたくさん出てくるでしょう。知識はインターネットからいくらでも取れます。学ぶ意欲と学ぶ力があればいくらでもどのようにでも学べる時代です。好奇心豊かで、学習力の高い子供たちがこれからは活躍する時代です。それに応えられる家庭、学校、民間でありたいものです。



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