『絶対評価の意義』

来年度から通知表に記載される点数の評価方法が変わるということを知人の中学教師から聞きました。これまでは相対評価という方法でクラスの生徒を他人との比較によって5段階に分けて評価していました。生徒の全員が努力したとしても必ず1や2の生徒もいるということです。逆に誰も努力しなくても5や4の生徒がいるということです。必ず%で1、2、3、4、5を割り振りしなければならなかったのです。これでは生徒個人の努力は報われません。この考えは以前に指摘した偏差値の考え方です。(No.003参照)
来年度からはこの相対評価が絶対評価となり、個人の努力をそのまま評価する形になります。つまりクラスの全員がとても努力したら全員が5になることもあるということです。逆にクラス全員が1のこともあるわけです。
私は以前に留学をお世話したことがありますが、高校生で留学する人は学校の成績評価が入学許可の決め手になります。その場合矛盾を感じていたのが、学校によって同じ5でもレベルが違うということです。ある人が3でも別の学校の5と匹敵する力があることがあるということです。これは相対評価の矛盾点です。
米国の大学に入るためにはTOEFLを受けます。これはどこの学校の卒業生であろうが関係なく、TOEFLの点数のみが関係します。これが絶対評価です。
学生は自分の努力通りの評価を受ける。これはとても善いことであると考えます。自分の学ぶ分野を自分で決めて、自分の努力の良し悪しのみで正しく評価されるようになれば、これまでの教育のあり方から数段改善されるものと考えます。あとはこの評価方法に見合う学習の心構えと方法を身に付け、実際に努力することです。いよいよ右脳教育法の出番だと考えます。



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