『右脳の素晴らしい能力』

右脳には元々備わっている素晴らしい能力があります。例えば、人間が母国語を獲得するのは右脳の働きによります。左脳は前回述べたように記憶と理解を求める脳です。理屈で学び、少しずつ積み上げて学習していきます。中学で英語を学ぶ時のように、まず単語を覚え、それから文法を学び、少しずつ単元を進んでいって、英語を獲得しようとします。乳幼児の時に、日本語をそのような方法で学んだでしょうか。
そうではありません。乳幼児の周りはノーマルスピードで大量に日本語が話されており、それを理屈で学ぶことなどしませんでした。大量の言語シャワーを浴びたのです。目から耳から、日本語の音と形が入ってきました。実はその大量の刺激によって脳はそれを記憶し、理解する配線を自動的に構築していきました。
中学、高校6年間で、ある程度の英単語や英文章の読み書きはできるようになったとしても、左脳学習では1言語をマスターするまでにはいきません。乳幼児は3歳頃には日本語を理解し、お母さんや他人とも流暢なコミュニケーションをとることができるようになります。
このように一つの言語系を獲得するために右脳が大きな役割を担っているのです。右脳は左脳と違って、大量記憶能力、高速記憶能力、イメージ記憶能力等を持っています。映像処理をするからです。この原則を理解すれば、乳幼児ではなくてもこれまでとは比較にならない速さで学ぶことができるのです。それが右脳学習法と呼ばれるものです。



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