病気の特徴(関節のはれや痛みが特徴)
関節リウマチは膠原病の代表的なもので、女性に圧倒的に多く、男性の三〜四倍だといわれています。それも二十歳〜五十歳の主婦層に発病することが多いため、患者本人を含め家族全員がたいへんな苦労を強いられることになります。
この病気の直接の原因については、いまのところはっきりしていません。しかし病気にかかりやすい体質が遺伝するという意見が支配的です。リウマチ因子(病気になるもと)をもっている人は、外的な気候、天候、湿度、湿度の適応性が低く、ストレスに弱いために発病しやすいともいわれています。
関節リウマチは全身の関節がはれたり痛んだりしますが、それが一進一退をくり返しながら徐々に進行し、ついには関節の形が変わったり、動かなくなって身体障害者にまでなってしまうことがあります。全身の関節がはれ、変形がおきるようになれば、だれがみても診断ができますが、初期には診断がひじょうにむずかしい病気です。
知っておきたい診断法
関節リウマチの診断書には、アメリカ・リウマチ協会がつくった基準が世界に使われています。その代表的な症状としては、@朝起きたときに手指やほかの関節がこわばって動かしにくいが、しばらく動かすと楽になる。A少なくとも一つの関節が動かすときに痛むか、おすと痛い。B少なくとも関節の二つがはれている。Cからだの左右の同じ関節が同時にはれる。などがあげられています。このほかにも、皮下にぐりぐりがあるか、エックス線に特有の変化があるかどうかも調べます。先にあげた四項目の変化は、六週間以上つづいているという条件がつきます。
治療と予防(薬とリハビリテーション療法を守って、積極的にとりくむ)
関節リウマチは、病気の原因がはっきりしていませんから、特別な予防法はありません。ですから、遺伝因子(遺伝するもと)があると思われる人たちは、ふだんから疲労を蓄積しないようにし、疲れをはやくとりさるために休養を十分とるようにします。自己判断法も覚えておいて、異常を感じたらすぐに専門医の診断を受けることです。一度は総合病院のリウマチ専門外来で見てもらい、本当にリウマチなのかどうか、正しい診断をしてもらうことが大切です。しろうと判断や誤った民間療法でかえって病気を悪くすることがあるので気をつけてください。
治療には、抗炎症剤や抗リウマチ剤など症状に合わせた薬をのみます。リウマチは症状が多いため、薬の種類も多くなり、そのうえ副作用をおさえる薬も必要なので、どうしても薬が多くなります。薬は原則として医師の指示通りきちんとのんでください。薬が多くて不安な場合でも、内緒で薬をやめたりしないで、それを医師に告げ、納得のいく説明をしてもらいます。
リハビリテーション療法は、関節の変形や筋力の低下を予防するためのもので、運動や入浴などがあります。毎日リウマチ体操(日本リウマチ友の会の部分参照)をしたり、おふろにはいって手足の関節を動かしたりします。痛みが強いと、どうしてもリハビリはおっくうになりがちですが、関節を動かさないと、変形したり、周囲の筋力が落ちたりしてしまいます。急性期で痛みが激しい部分は別ですが、そうでない関節は少し痛くても、無理をしない範囲で動かしたほうがいいのです。首、手指、腰、足、とにかくあらゆる関節をしっかり動かします。あとで関節のはれがひどくなるようではやりすぎですが、無理をしないで休みながら動かすのがコツです。
また、身のまわりの用具を工夫して、日常の作業をこなすこともリハビリテーションになります。ブラシの柄を長くする、柄を太くした庖丁など専用の自助具を使うなどします。ベッド、腰かけを使って、立ち位の動作を楽にし、とくに、トイレは腰かけ式の洋式トイレにすることが大切です。
関節リウマチの人の苦しみは、周囲の人たちにはなかなか理解されにくいものですが、あたたかい気持、精神的な思いやりといった援助が必要です。しかし、なにより大切なのは患者本人の心がまえで、他人にたよらず、積極的に、できるだけ自分の力で日常生活を送っていくことにあります。
関節リウマチには薬物療法、理学療法などいろいろありますが、それは専門家にまかせるべきです。長い病気ですから、しっかりした信念をもって病気と対決してください。
リウマチ患者がつくっている日本リウマチ友の会に入ってお互いに助け合うのもいいでしょう。
*日本リウマチ友の会の連絡先は、〒152東京都目黒区鷹番2−19−23 Tel03(716)0175
リウマチ体操のビデオテープも送ってくれます。
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