便秘(便秘は主婦の習慣病)

快便は胃腸のリズムにのって(薬にたよらず、生活法でなおす)

 快眠、快食、快便は、昔から健康の目じるしといわれています。

 毎日一回の快便のためには、排便の“しおどき”を利用することが第一です。

 私たちが食べたりのんだえいしたものは、胃から小腸へと消化されながらすすみ、そのあと大腸へと送られ、ここで水分が吸収され、肛門の直前の直腸に到着するころには固体になっています。

 大腸の運動はゆっくりゆっくりしていますが、胃袋がふくらんだとき、つまり飲食したときは動きが活発になります。したがって、夜間に排せつ物が直腸に十分たまったうえ、最初に胃袋がふくらむ朝食のあとが排便の“しおどき”になるのです。ですから、こうした胃腸のリズムにしたがって排便できるようにからだに習慣づけることが快便の秘けつなのです。

便秘の原因

 ところが、現実にはなかなかこういうわけにはいきません。胃腸の状態、食べ物の内容は当然として、精神状態とか日常生活のリズムなどが関係して便秘、下痢などの便通異常に悩まされる人が多いのです。

 とくに便秘に悩む人は多くいます。便秘の原因としては腸、ことに大腸に何か病気があるという場合もありますが、腸のはたらきに異常がおこった場合が圧倒的に多いのです。はたらきの異常というのは、ひとことでいえば便通のリズムが狂うことで、それが便秘をもたらすのです。

 たとえばサラリーマンとか、学生の場合は、おおむね規則正しい時刻に起き、顔を荒い、朝食をとり、トイレに行き、家をでる、といったぐあいに毎日のリズムがほぼ一定しています。

 ところが、トイレよりお化粧を考えがちなOLとか、夫や子供の世話で朝はあわただしい主婦の場合は、トイレに行きたくてもついがまんしがちです。また便意というのはある程度がまんがきくものです。そうした状態を毎日毎日くり返しているうちに、排便のリズムを狂わせ、その結果、便秘になってくるのです。これを常習性便秘といいます。

 また、消化がよくて栄養価の高いものを食べ、しかも水分のとり方が少ないという食生活の人もよく便秘になります。これは消化吸収がよすぎて便になるカス分が少ないためです。大腸の運動は全身の運動によって活発になります。したがって、からだを動かすことの少ない人、たとえば、座ってばかりいるような職業の人も便秘になりやすく、長時間の列車旅行の際や、病気でねている人などにもおこります。

 心配や苦痛などの精神的な原因でも便秘がおこります。もっとも神経質な人では事情が少しちがい、大腸の一部がけいれんをおこして便秘することもあります。これをけいれん性便秘といい、強い腹痛があるのが特色です。

常習性便秘の治療(朝食はしっかり食べ、絶対に便意をがまんしない)

 常習性便秘に対しては、まず定期的にトイレに行く習慣をつけることです。こういう人は便意が数分で消えてしまうことが多いものですから、これをがまんしてしまうと翌朝まで待たなければなりません。また翌朝も同じような事情でのばすと、何日も排便がないことになります。そうすると直腸にたまった便は水分を吸収されて固くなり、ますますでにくくなるという悪循環をくり返すわけです。便意がいかに大切かをよく自覚して、お母さんの場合なら、朝食のあとかたづけはあと回しにしてもトイレを忘れないことです。もし便意が消えてしまったら、冷たい水をのんだり、下腹部をマッサージすると効果があります。

下剤は連用しない

 食事はなるべく繊維の多いものを食べるようにします。野菜、海草、豆、果物、玄米、黒パン、こんにゃく、寒天などがいいでしょう。牛乳か冷水を朝起きたら一、二杯飲むと便意がおこることもあります。朝食を多目に食べて、その後に排便する習慣をつけることが大切です。

 どうしても排便がなく苦しい時は、やむをえず下剤をのんで排便をうながしますが、連用すると習慣性になるから注意すべきです。少量を用い、効果がなければ増量し、次第に減量、または間隔をおいて使い、自然の排便に移行するようにしなければいけません。

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