ふつうかぜの特徴(子供と老人のかぜは甘くみないで)
「普通感冒」は、まず鼻炎をおこしますから、鼻がつまったり、ぐちゃぐちゃしてくしゃみをしたりします。つづいて発熱しますが、熱は三十八度くらいで、しかもニ、三日で下がります。しかしこのころからのどが痛んだり、セキがでたり、あるいは関節痛、筋肉痛、全身がだるいといった全身症状もでてきます。このような症状は一、二週間でなおるのがふつうです。ですから、二週間以上もかぜがなおらないときは、ほかの病気を疑って調べてもらうべきです。かぜの初期症状はこれといった特徴的なものはなく、ほかの病気と間違えやすいからです。
子供やお年寄りのように抵抗力の弱い人は、かぜのときは安静にしていないと肺炎になることもあります。「かぜは万病のもと」とはよくいったものです。
インフルエンザの特徴
一方、インフルエンザは急に寒気がして、三九〜四〇度の高熱をだすのが特徴です。食欲不振、脱力感、頭痛、関節痛などの全身症状をともないます。熱が最高に達すると気道(気管支に通じるところ)が炎症をおこしてセキ、タンがでるといった順序をとることが多いようです。これも安静にしていないと肺炎を併発します。
症状からみても、インフルエンザがたちが悪いわけですが、そのうえ集団発生するという傾向があります。
インフルエンザにはA型、B型、C型とありますが、大流行するのはA型です。インフルエンザのワクチンは、前年まで流行したウイルスからつくられますが、同じA型でも、流行して人間のからだを通るたびに、また増殖するたびに異変をおこし、少しずつ変わっていきます。したがって、流行前につくったワクチンが必ずしも効くとは限りません。残念ながら予防の特効薬はないというのが現状です。
治療のポイント(かぜ薬は症状をやわらげるだけ、安静と保温が治療のコツ)
症状をおさえる方法はあるが、治療の特効薬はないというのが「かぜ」です。いわゆる“かぜ薬”というのは、鼻づまり、鼻汁、のどの痛み、セキ、タンなどの呼吸器の症状、あるいは頭痛、関節痛、発熱などの症状をおさえる対症役であり、市販のかぜ薬は、この目的にそった下熱鎮痛剤や抗ヒスタン剤などを配合したものです。かぜのとき市販のかぜ薬を使うのはよいのですが、三、四日使ってもよくならないときは、やはり医者の診断をうけるべきです。肺炎になっている可能性があるからです。
しかし、治療は薬だけにたよるのではなく、一にも二にも安静と保温につとめるのが早くなおすコツです。部屋の温度を二十度前後にあたため、湿度も五〇%ほどに保って休むことです。やかんで湯気を立てたり、加湿器を置くのもよいでしょう。お茶、ジュース、果実などで水分を補給することも大切です。ひきはじめは、熱いスープ、ミソ汁、タマゴ酒などを飲んで、体内からあたためるのもコツです。
予防のポイント
ともあれ、かぜをひかないようにこころがけることが一番肝心です。そのためには、やはり平素から基礎体力をつけ、かぜのウイルスを吸いこんで平気な全身的な抵抗力をつけることがきめ手です。暴飲暴食、徹夜麻雀など不摂生ももちろんよくありません。
かぜの流行期には、家庭にいる主婦、老人はできるだけ人混みの中にでるのをさけます。また外出のさい薄着などで不用意にからだを冷やさないことにも注意すべきです。反対にあまり厚着をして汗をかくと、これもからだを冷やす原因になります。冬は部屋の内外の温度、夜と昼の温度にかなりの差がありますので、衣服をこまめに調節するなどの対応が必要です。
また、かぜはいったんひいてしまうと、薬をのんでものまなくても、なおるのに一週間ほどかかりますが、ひきはじめに葛根湯など、自分の体質に合った漢方薬をのんでねると、ひかないですむ場合があります。
なおタバコを吸う人は、かぜをひきやすいばかりでなく、ひくとなおるまでに時間がかかることも“実験的”に確認されています。
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