病気の特徴(動脈硬化は心臓や脳の成人病の原因)
健康な動脈は血圧の何倍という圧力にもたえられるほど弾力にとんでいますが、いろいろな原因で動脈壁が硬く、厚くなったり、その内側が狭くなったり、つまったりして弾力を失うことがあります。この状態が動脈硬化です。
つまり動脈硬化症は、血液の流れがわるくなり、そのためにいろいろな病気が発生してくる状態をいうわけですが、その主なものは心臓や脳などにおこる、いわゆる成人病で、中年以上の人に多い病気です。しかし。これらの病気のもとになっている動脈硬化そのものは若いときからすでにはじまっています。昔から老化は血管からとよくいわれるのも、動脈硬化の程度が老化現象の一つの物差しとなるからです。
病気の原因(高血圧、コレステロール、タバコが動脈硬化の三悪)
日本人の三大死因のうち脳卒中と虚血性心疾患(心筋梗塞)は、いずれも動脈硬化が原因とされています。
動脈硬化をすすめる原因はいろいろですが、その第一のものは高血圧です。血圧が高いと血管壁の負担が大きくなり、それだけ早く動脈がいたむわけです。
第二の原因となるものにコレステロール(血液中の脂肪)があります。コレステロールが動脈壁に付着すると、それだけで動脈硬化をすすめることになりますが、だからといってコレステロールをやみくもに敵視するのは正しくありません。というのは、コレステロールが少なすぎると脳卒中にかかりやすい事実が明らかにされているからです。つまり、コレステロールが多すぎるのもよくありませんが、反対に少なすぎるのもよくないと理解してください。
原因の第三はタバコです。これは国際的にも共通してヤリ玉にあがっています。このほか糖尿病、高尿酸血症、運動不足、ストレスなども動脈硬化をまねく原因であることが明らかにされています。
ところで、動脈硬化のすすみ方の早さ遅さをきめる要因の一つに遺伝要因(遺伝がもとになるもの)があることも忘れてはなりません。この要因が強い人は、四十〜五十歳の壮年期であっても脳卒中や心筋梗塞などの事故をおこす危険性が高いと考えなければなりません。したがって、両親のどちらかが動脈硬化症をもっているとか、祖先に同じ病気をもった人がいたというような場合は、定期検診を欠かさないで、人一倍の健康管理が必要でしょう。
予防のポイント(動脈硬化はだれにでもある)
大事なことは、若いころから自分の健康に十分な管理を行い、動脈硬化症になる原因(高血圧、コレステロールのとりすぎ、肥満、タバコ、糖尿病、運動不足、ストレスなど)を遠ざける生活をつづけることです。また胸部エックス線、心電図、眼底検査、コレステロール検査などのある健康診断を少なくとも年二回は受けてください。以上の二つを実行するだけで動脈硬化はかなり防げるはずです。
ただこうした健康診断を受けるとき、よく医者から「少し動脈硬化がすすんでいますね」などと警告を受けることがあります。そのとき動脈硬化という言葉にびっくりして、重い病気になったものとすっかりあわてふためく人がいます。しかし先にもふれたように、動脈硬化は若いころからだれにも少しずつはじまっている現象ですから今さらおどろくことはありません。これからの健康管理に注意すればよいのです。古い自動車でも、ていねいに手入れをして適正運転をすれば、むしろ新車だといって乱暴にとり扱うより、よほど長持ちするのと同じ理屈です。
食事上の注意
とにかく栄養を取りすぎず、ふとらないことがポイントです。栄養をとりすぎると、よぶんなエネルギーは脂肪や脂肪体の形でからだにたくわえられ、動脈硬化の原因になったり、心臓の負担をます結果になります。またあまった栄養をなんとか消費しようとしますから血圧もあがります。ふとらないためには、動物性脂肪を制限して、野菜、海藻類を多く食べ、カロリー全体の量を減らすこと。そのためには昔からよくいわれる「腹八分目」を守ることです。
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