がんと生活環境(タバコはやっぱりやめましょう)
現在、日本人の成人四人に一人はがんになるといわれています。だからといってなにもクジを引いて当たるようにだれでもみさかいなくがんになるというものではありません。しかし、がんになりやすい人というのはやはりいるようです。
というと、すぐ体質とか遺伝などということを連想しますが、そうではなく、その人をとり巻いている生活環境ががんを誘発しているというのが多くの学者の見方です。したがって、がんの原因とみられるいろいろな因子を自分の周囲からとり除くことが理性ある近代人の生き方といえるでしょう。
がんは「習慣病」ともいいます。生活の中にとり入れた悪い習慣ががんを誘発しているというわけです。その代表がタバコです。タバコの煙の中には発ガン性の物質が証明されており、紙巻きタバコをすいつづけている人は、がんの発生率が、そうではない人にくらべてたしかに高く、とくに若いときからタバコをすいだした人は高いがん死亡率を示しています。
タバコと肺がんの関係はよくいわれるところですが、そのほかにも口腔がん、食道がん、胃がん、膀胱がんなどの死亡率も喫煙者に高くなっています。また直接タバコをすわなくても、たとえば夫がすう場合、妻の肺がん死亡率は明らかに高くなります。
ですから、タバコはやめるにこしたことはありません。どうしてもやめられない人は量をなるべく少なくするとか、煙はなるべくすいこまない、火をつけたらなるべく早くすてるといった注意を守るようにします。
飲酒はタバコとくらべるとがんへの影響はたいへん少ないのですが、多量に酒を飲む人ほど明らかに食道がん、肝臓がんにかかる率が高いということがはっきりしています。昔から、食道がんをみたら大酒のみと思えといわれているのもこのためです。とくに飲酒とタバコが重なったときは、食道がんの危険度が高くなっています。
また、清潔な生活を心がけます。入浴の習慣のない場合、子宮がんになる人が多いこともわかっています。男性の局部にたまるアカ(恥垢)にも子宮がんの大きな容疑がかかっています。
がんと食習慣(食物繊維ががんを追い出す)
食習慣では、塩からい漬けもの類をとりすぎる人、牛乳や乳製品のとり方の少ない人が胃がんになりやすいことがわかっています。がんを抑える食生活としてはビタミン、ミネラル、緑黄色野菜を毎日とることです。また繊維分の多い食品をとることも大切です。
最近の食品には、いろいろの添加物が含まれ、発がん性などが問題になっています。だからといって、自然食ならすべて大丈夫なのかというとそうもいいきれません。ワラビに発がん性物質が含まれていることも知られています。しかし、これは食べる量が問題で、数年間毎日大きなどんぶりに二杯以上食べつづけるとがんになるおそれがあるということです。
文化生活になればなるほど、加工食品を食べる機会が多くなります。それは私たちの食生活をみてもうなずけることです。加工食品など繊維分が少ない食品ばかり食べると、便が腸内にとどまる時間が長くなります。そうなると、がん原物質(がんをゆうはつする物質)が長い間腸内にとどまることになり、大腸がんの危険性も大きくなります。一般に女性は男性にくらべて便秘がちの人が多いのですが、女性のほうに大腸がんが多いのは、そのためではないかといわれているくらいです。
このように、発がんの原因はさまざまです。もともと地球上にあったものもありますし、文化社会がつくりだしたもの−たとえば排気ガス、食品添加物、放射線など、数えあげたらきりがありません。がん原物質だからといって、現実の生活からこれらのすべてを排除するわけにはいきません。
しかし、自分の生活環境からがん原物質の影響を少しでも減らす努力、こころがけはぜひともつづけたいものです。
がん予防の12か条
@ 偏食しないでバランスのとれた栄養をとる
A 同じ食品をくり返して食べない
B 食べすぎはさける
C 深酒をしない
D 喫煙は少なくする
E 適量のビタミンA・C・Eと繊維質のものを多くとる
F 塩からいものを多量に食べない、あまり熱いものはとらない
G ひどく焦げたものは食べない
H カビの生えたものは食べない
I 過度に日光に当たらない
J 過労をさける
K からだを清潔に保つ
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