B深呼吸(時には“だらけきった肺胞”に活を入れよう)
できるだけ息を深く吸ってから、思いきり吐き出すときの空気の量、つまり肺活量は男子の大人で3000〜4000CCくらいです。しかし、ふつうの上体での呼吸は1回に500CCほどの空気を吸ったり、吐いたりしているのにすぎません。つまり自分のもっている呼吸の力の6分の1か、8分の1の力しか使っていないのです。これでは呼吸の力は自然に弱くなってきます。だらけきった肺胞に活を入れるのが深呼吸なのです。
するとしないではこれだけ違う深呼吸の意義と効用
深呼吸は血圧を下げる
深呼吸はストレス性の病気にも効果がありますが、高血圧を下げる効果も抜群です。それは呼吸を抑制するようにゆっくりすることで、血圧を下げる指令を出す副交感神経の働きが、交感神経より優位に立つからです。
また、深呼吸は一時的に血圧を下げるばかりではありません。これを続けているうちに、原因も治療もはっきりしていないとされている本能性高血圧がだんだん下がって、正常に近づくことが確かめられています。だいたい1〜3ヶ月続けてみると、その効果のほとんどがはっきり確認できます。それだけではありません。深呼吸法を続けた人は、コレステロール値も正常値を保つことが知られています。
高血圧症の傾向で医師に血圧を測ってもらったことのある人の中には経験した方も多いはずですが、血圧が少々高めにでると、医師は、5、6回ほど深呼吸させたあとでもう1度血圧を測定します。すると人によっては30〜50ミリくらい血圧が下がってしまいます。
これは肺胞壁で血管を拡張させる物質がつくられ、それが血圧効果に動くからです。しかし、この物質は空気が入ってふくらんだ肺胞壁からしか分泌されず、つぶれた肺胞壁にはできません。私たちがときどき無意識にするあくびは、このつぶれた肺胞を開く働きがあるわけですが、深呼吸はまさに意識的なあくびなわけです。
ふつう無意識に行っている呼吸は、肺は完全にはふくれていません。約3億個もあるといわれる肺胞の20〜30パーセントは、つぶれたままの状態で休眠しているのです。このつぶれた肺胞に空気を送り込み、すべての肺胞に働いてもらおうというのが深呼吸の目的です。
深呼吸は、イスに座ったままでも、立ち上がって窓の外を眺めながらでも結構です。
まず、肩を上げるようにして、大きくゆっくり息を吸い込み、そしてゆっくり吐き出せるだけ吐き出してください。これが胸式呼吸です。次に、お腹をふくらませるようにして、同様にゆっくり思いきり息を吸い込み、そして吐き出せる分だけゆっくり思いきり息を吸い込み、そして吐き出せる分だけゆっくり吐き出してください。これが腹式呼吸です。
これを交互に各20回くらいくり返しますが、せいぜい1、2分ですむでしょう。
※ご存知ですか「上手な呼吸のしかた」
肺は横隔膜の上下運動によって空気を出し入れする大きなふいごです。上気道、気管、気管支はふいごについている管で、単なる空気の通り道にすぎません。呼吸の本来の目的であるガス交換はは違法でのみ行われます。したがって、浅い息でハアハアしても間の中を空気が行ったりきたりするだけで、新鮮な空気を十分に肺胞に送りこむことはできません。
上手な呼吸のしかたとは、ゆっくりと大きな息をして、肺胞のすみずみまで新鮮な空気をいきわたらせ、ガス交換の能率を高めることです。
こんな病気・症状に効果がある
●精神的なイライラ
●肺機能促進
●高血圧
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