A森林浴(大自然に身をゆだねて心身のリフレッシュ)

 人類は森から生まれたといわれています。そのせいでしょうか、森や林に入ると、私たちはなんともいえない安らぎと、ある種のなつかしさを覚えます。現代生活の暮らしになれたはずの心とからだが、森の中や林の中に入ると人間本来の姿に立ち返るようでもあります。“森林浴”は、そうした人間の不思議な本来のあり方を教えてくれるレクリエーションであり、心身をリフレッシュするすぐれた健康法でもあります。


背筋、首筋を伸ばし力を抜いてゆったりと深呼吸

効果的な森林浴を

 森林浴は時間をかけてゆったりと行いましょう。時間を長くかけなければ、森林の環境にからだが適応せず、本当の意味で森と接することはできないからです。最低3時間ぐらいは必要ですが、歩行途中にあるレスト・ハウスなんかで一休みし10〜20分、深呼吸しながら時を過ごします。

 樹木が発散するフィトンチッドを胸いっぱいに吸い込むためには、大きな木の幹に向かって、両足を肩幅ぐらいに開き、両手を自然に下げて立ち、背筋、首筋をまっすぐ伸ばし、筋肉の力を抜き、ゆっくりした気持ちで深呼吸をくり返します。

 
 “森林浴”ということばは、昭和57年ごろ、当時の林野庁長官であった秋山智英さんという人がいいだしたのですが、それ以来、一種のブームとなり、年々その人口もふえてきています。

フィトンチッドの作用

 この新しい健康法の特色は、森林という環境を利用して、健康の維持、増進に役立てようというものですが、医学的な効用としては、樹木が発散して、空気中に浮遊するフィトンチッドという物質の作用があげられます。フィトンチッドというのはここちよい香りとともに、強い殺菌力をそなえた物質です。

 フィトンというのは植物、チッドは殺すという意味で、もともと植物が自らを守るために発散する物質ですが、そのおかげで森林内の空気は清潔になり、それが人体にもよい影響をもたらすのです。

人の気持ちを落ちつかせる

 もう一つは森の空気イオンの問題があります。イオンにはプラスとマイナスがありますが、大都会などの汚れた空気に多いのはプラスのイオンで、これは緊張の神経といわれる交感神経を刺激します。逆に海岸、川の急流域、深い森林などではマイナスイオンが多く、これは休養の神経である副交感神経を刺激し、気持ちをおだやかにし、沈静化させます。

 また森の中のひんやりした空気も人体によい結果をもたらします。森は直射日光が差し込まないために、昼間の地表温度は外部にくらべて20パーセント以下になります。また夜は夜で、放射冷却の作用が弱い為に、大地が熱をたくわえ、外部より5〜10パーセント高くなります。つまり、いつもひんやしした森の中と、やや暖かい外の生活をくり返すことがからだの鍛錬にもなるのです。

 さらに、森で忘れてならないのは緑の効果です。緑は人を落ちつかせる色ともいえます。

 なお“森林浴”をより楽しむ方法としては、いろいろとコースを選んで、緑と温泉の組み合わせを考えます。


こんな病気・症状に効果がある
●情緒不安
●内臓諸機関の機能活性化
●新陳代謝促進
●ストレス



  

Copyright (C) 2001 Sunshine Forum Japan. All Rights Reserved