C橋本操体(外科医が考案した東洋流筋肉矯正法)

                      指導・人体構造運動力学研究所

 仙台市の外科医、橋本敬三氏が創案した独自の操体療法です。その成立過程や操法をみると、中国伝来の体術が巧みに組み入れられています。そして、それをもとに日本医学ともいうべき操体法を集大成したものが橋本操体です。橋本氏は、全身の筋肉のアンバランスから骨格がゆがみ、血行や神経障害、また内蔵機能に変化がおこると考えました。したがって、筋肉のアンバランスを矯正するための操体を体系的に創案したのです。

筋肉や骨格のひずみなど体内のアンバランスをなおす

 体操というと、西洋流では筋肉を鍛え、丈夫にし、血行をよくし、からだを強くすることを意味します。ですから、もっと丈夫になるためには、ボディビルのように猛烈な鍛え方をする場合もありますし、オリンピック競技に出場して、金メダルをとりたいと考える人もいるでしょう。

 しかし、東洋医学ではこういう鍛え方はとりません。ゆっくり、気持ちよく行なうことを原則としています。有名な貝原益軒の養生訓にも、からだを鍛えすぎることを不養生の1つにあげています。

 その意味では、橋本式操体はまことに東洋的といえます。音楽に合わせて、大勢の人がいっせいにやる筋肉鍛錬法ではありません。腹式呼吸に合わせて、からだをゆっくり、無理なく、あちこちに呼気とともに動かし、筋肉のひずみをなおそうという体操です。

橋本式操体のやり方

 足を並行に肩幅だけ開き、腰と背骨を伸ばして、ゆったりと直立し、目は正面の一点を見つめるのが基本姿勢です。

 動作をするときは必ず息を吐きながら行い、動作のとまるところで息を吸います。動作のときに動きにくい方があれば無理をせず、動きやすい方を少し強く行ないます。また、気持ちよく動くように氏、力を入れる必要はありません。手は小指側に力を入れ、足は母指のつけ根に重心がかかるようにします。やり方の実際を次に紹介しましょう。

〔手を水中に〕

 息を吐きながら、両手を静かにゆっくりと上げます。水平の位置で息を吸い、息を吐きながら、力を抜いて1度に手を落とします。左右いずれかの手に上げにくい方があるときは上げにくい方の足に体重をかけるようにして行ないます。3〜5回。

〔足踏み〕

 手を前後に大きく振り、足とひざが直角になるまで高く上げます。足を下ろすときは、足の裏で床を打つように、強く足踏みします。30〜50回。

〔前・後屈〕

 腰を後ろにひき、上体を静かに、無理なく前屈しますが、手首の力を抜きます。そして、顔を上げ、体を起こし基本姿勢にもどり、今度は上体を後ろに曲げてから再び基本姿勢にもどります。3〜5回。

〔側屈〕

 左側に曲げるときは、左手を腰に当て、右側に押し、右手は頭上に上げて側屈します。そして、右足の内側に体重をかけますが、左足のかかとは自然に浮きます。左右交互に3〜5回ずつ。

〔捻転〕

 ねじる側の足に体重をかけ、上体を後方にねじります。このとき体重をかけた足の裏が床から浮き上がらないようにします。反対側のかかとは自然に浮くはずです。左右交互に3〜5回ずつ。

〔手を頭上に〕

 爪先立ちして手のひらを内側にし、両手を頭上に上げます。そして息を吐きながら、力を抜いて1度にもとにもどします。このときからだがふらつかないように気をつけます。3〜5回。

こんな病気・症状に効果がある
○肩こり
○手足の筋肉のこり
○疲労
○更年期障害
○循環不全

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