A坐禅健康法(最新医学でも認めるその健康増進の有効性)
指導・深澤信善(曹洞宗宗務庁)
川上哲治元読売巨人軍監督は、在任中に機会をみて禅寺で坐禅を組んだことはよく知られています。坐禅は仏教の修行法であり、菩提樹の下で坐禅をして悟りを開いた釈迦にならおうとする宗教的な行いなのです。正しい姿勢で坐り、身をととのえ、さらにこころもととのえようとする坐禅は、心身の健康をもたらします。東洋医学の基本に通じることはもちろん、最近の脳性理学の立場からも改めてその有効性が証明されております。
雑念をとり除く訓練が精神・肉体の健康をもたらす
坐禅を組むときは、正しい姿勢についての細かい指導が行われます。たとえば足の組み方から状態の処置、手の置き方、口の結び方から目のつけ方といったことです。そうして、まず身をととのえ、息をととのえれば、胃・腸・肝・心・陣の5臓をはじめ、体内のそれぞれの臓器が正しい位置におさまり、からだ全体が安定するのです。
こうした正しい姿勢によって、体内の血液の流れがスムーズにいき、ホルモンの分泌もうながされ、細胞も活性化されます。
からだの安定した状態は、精神の安定をもたらします。1時間ぐらいやっていると、いわゆる“坐忘”という無念夢想の境地に入ることもできます。
坐禅の組み方
坐蒲をお尻の下に当て、足を組みますが、座布団を2つ折りにして代用してもかまいません。からだに故障のある人は、正座してもいいでしょう。
そして、背骨をまっすぐに伸ばし、両肩の力を抜いて、腰にきまりをつけます。鼻とへそとが垂直になるようにします。からだが安定したら、目を開いて、深く大きく呼吸をし、その後は静かに鼻から呼吸します。呼吸は息を体内にいき渡らせるような気持ちでくり返します。
手は、右の手のひらの上に左手を重ね、両手の親指の先端をかすかにふれ合わせて、手のひらに精神を集中します。
座禅中に車の音が聞こえたり、虫が目の前を飛んだりして気が散ることもありますが、頭に浮かんだ雑念を追いつづけないことが、姿勢や呼吸を乱さない秘訣であり、座定にいたる早道でもあります。
調和息
腹式呼吸と坐禅を合わせてできたものです。やり方の基礎は、正座し、息を大きく吸い込んで、それを胸から下へもっていき、下腹にためて、1度、息を止めます。そして、次にその息をちょうど線香の煙が上がるように、ゆっくり静かに鼻から吐き出します。そしてまた始めます。これを何回もつづけます。下腹に力を入れるようにすると、へそは上へ向くような感じになり、みぞおちが柔らかいままなのが正しいやり方です。
こんな病気・症状に効果がある
○血液・ホルモン分泌の正常化、ストレス解消ほか広い範囲に効果がある。
(連絡先=曹洞宗宗務庁教化部・東京都港区芝2−5−2)
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