山菜の料理法
料理のいろいろ(和風)
★天ぷら
山菜特有のあくのあるうま味、キド味を生かすのに最も適した料理法。山菜を水洗いし、ふきんで水気を取り、ころもをつけてあげる。カタクリやユキノシタなどの葉ものは、裏側だけにころもをつけて、軽くあげる。
★炊き込みご飯・まぜご飯
具は別につくる。ご飯はうす味で炊いておく。蒸してから具を入れる。ハツタケなどのキノコは、別に煮ておき、煮汁でご飯を炊き、炊きあがったらキノコを混ぜ込んで蒸す。
★草もち
ヨモギやハハコグサオヤマボクチなどを使う。葉は新鮮なものがよいが、乾燥品の材料ももどして使うことができる。また、ゆがいたものを冷凍して保存しておいたものでもよい。ゆでてすりつぶし、餅につき込む。
野菜の切れた時にも用いれる草葉について
ゆきのした・・・・・天ぷらに よもぎ・・・・・天ぷら・草餅に
たんぽぽの葉・・・・天ぷらに はこべ・・・・・おひたしに
もみじの葉・・・・・天ぷらに
植物であればなんでも食べられるというものではありません。例えば、ひがん花、水仙の葉などを食べるとひどい吐き気、下痢が起こります。注意して選んで下さい。
家庭で簡単にできる調理法
山菜を食卓に・・・・・
ワラビ、イタドリ、タラノ芽、山ウド・・・。遅い春を迎えた山には、食べごろの山菜がいっぱい。ゴールデンウィークは、そうした自然の恵みに触れる絶好のチャンスです。家庭でも簡単にできる山の幸の調理法を、山菜料理研究家の山田幸男さんに聞きました。
★イタドリ
持ち味はシャキッとした歯ごたえ、歯切れよく仕上げるために、とってきたらまず水ぬきの処理をします。
包丁で皮をむき、3〜4cmの輪切りにしたあと、塩をふたにぎりほどふりかけて重しを。20分もすれば、中の水分はぬけるでしょう。そのとき同時に酸味もとれます。
よく洗って水切りをし、塩、こしょうでバターいためにする。
ニ杯酢(酢3、しょうゆ2、だし1)をかけて、さっぱりとした酢のものにも。こども向きには、甘酢(酢3、砂糖2、しょうゆ1、だし1)を用意します。
★山ウド
洗って土をおとしたら、包丁で皮をむき、大きければ短冊に。10cmまでの手ごろなものなら、タテ2つ割りにして、姿を楽しみます。
すぐに酸化して、かっ色になるので、3%の酢水を用意して、むいたはしからさらしていき、白く仕上げるのがコツ。
そのまま、酢みそ(白みそ4、酢2、みりん1、砂糖1)食べると、香ばしい香りを楽しめます。2〜3本あれば、4人家族で十分。たくさんとりすぎたときは、きんぴらにしておくと長持ちします。
★タラノ芽
芽の部分を5〜6cmほど折り取ったら、根元の外皮をむきとり、きれいに洗って、天ぷらならそのまま使います。ころもがつきにくいので、ころもにコーンスターチを少し加えると、うまくいきます。
おひたしにするときは、うぶ毛状のものが気になるので紫色の薄皮をむいてください。さっと塩ゆでしたあと、水にとって冷やすと、手でツルッとむけます。3〜4cmに切り分け、しょうゆとだし半々のだし汁をかけて食べます。
アスパラガスとたけのこをたして、2で割ったようなおいしさです。
★ワラビ
八百屋さんの店頭でも見かけるようになりましたが、山に入ると、南側の斜面地に群生している山菜の代表格です。
木灰があれば、それを山に持っていき、折り取った根っこにまぶしておくと、根元がかたくなるのを防げます。
家に持ち帰ったら、灰汁(木灰を水にといた上ずみ液)を煮立て、洗ったワラビを平たい桶に並べて、たっぷり注ぎ、落としぶたをして軽く重しをします。
一晩置いたあと、十分ほどの水にさらせばあくは抜けます。木灰がない場合は、大きいなべいっぱいの湯に、耳かき一杯の重曹を入れ、それを灰汁と同様に注ぎます。
ざっとゆでたあと3〜4cmの長さに切り、二杯酢のおひたしに。からしじょうゆで食べてもおいしいものです。
★ツクシ
野原では姿を消したツクシも、山の中に入れば10から20cmに伸びたものに出会います。頭の緑色もあせ、苦味も少ないので、あく抜きも比較的簡単。お湯に少し酢をおとし、はかまをとって、よく洗ったツクシを入れて2〜3分。
軸がピンク色になったら、水にとって数分さらします。
だしとしょうゆ同量で煮つめるつくだ煮はおなじみですが、バターでいため、塩味で卵といり合わせた卵とじは、子ども向き。
たくさんとれたときは、ツクシのアンゼリカ(砂糖づけ)を作っておけば、お茶うけにしゃれています。
水をきったツクシを砂糖につけ込み、軽く重しをして一晩。
水気が出たところで、砂糖をとりかえ、もう一度砂糖づけします。
ツクシだけ取り出して、タッパーで冷蔵庫に保存しておけば、1年でも大丈夫。ひとにぎりのツクシにカップ2杯くらい、砂糖をたっぷり使うのがサラリと仕上げるコツです。
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