保存法

乾燥
 カタクリ、クサギ、スベリヒユ、ゼンマイ、フキノトウ、ヨモギ、ワラビなど。
 下ごしらえをした山菜を、さっとゆでてから天日でカラカラになるまで干しあげる。まず、ゆがいたらざるにとり、よく水気をきる。これをござや戸板などに広げて天日で干す。短期間で、完全に干しあげるのがコツ。スベリヒユなど、夏場に採れるものは、トタン板を日射で熱くして、その上に並べて干すと1〜2日で干しあがる。
 干しあがったものは湿気を吸わないように、ビニール袋や茶缶に入れて、冷暗所に保存する。
 ゼンマイは、乾燥させて保存したものを、もどして食べるのが普通。

<乾燥法の一例・干しゼンマイの作り方>

  1. 綿毛を除く。(下ごしらえ)
  2. 木灰、または重曹を入れてゆでる。(あく抜き・・・〔下ごしらえとあく抜き〕参照)
  3. ござやむしろに広げて天日で干す。時々手でもみながら上下をかえす。夕方にはとり込み、翌朝出して、時折手もみしながら干す。(乾燥)
  4. ビニール袋などに入れ、冷暗所に保存する。(保存)
塩蔵地
・塩漬け
 イタドリ、イヌビユ、ウド、シュンラン、タラノキ、ツリガネニンジン、ハンゴンソウ、ワラビなど。
 とってきたら、なるべく早く漬ける。貯蔵を目的とする塩漬けだから、塩は多めに、山菜の重さの2割程度を用意する。容器の底に薄く塩を敷き、山菜をひと並べする。その上に、薄く塩をまき、また山菜を並べる。これをくり返し、一番上にはたっぷり塩をかけ、押しぶたをのせて、重石を置く。やがて水が上がるにつれて重石は次第に軽くする。
 ワラビは特にていねいな漬け直しを行なう。強い塩で1ヵ月ほど漬けたら、水洗い後、弱い塩(重さの5%程度)で漬け直す。さらに半月後に水洗いして5%程度の塩で漬ける。
 ウワミズザクラなどの果実をつけるときは、10%程度の食塩水(10gの塩を90ccの水に溶かす)にすっぽりと漬ける。
・みそ漬け
 アザミの根、ウド、タラノキ、フキノトウなど。
 下ごしらえした山菜に塩をふって1時間ほど置き、しんなりさせる。1〜2日塩漬けしたものでもよい。それをみそに漬け、1ヶ月ほどたってから食べる。
・うの花漬け
 豆腐のおから1kgと塩1.5kgを混ぜたものが塩うの花。塩漬けの要領で漬ける。塩うの花2.5kgで4kgほどの山菜が漬け込める。
・つくだ煮
 あく抜きをしてから、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、水あめなどを入れて煮つめる。

 

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