20世紀の最後の数年間で、これまで日本経済を支えてきた終身雇用制度、年功序列賃金体系が崩れ、大企業神話がもろくも崩壊してきました。企業戦士として働いてきた管理職者がリストラに遭い、職を失い、自殺者の数も増大しました。未曾有の不景気も未だ続いており、若者さえも就職難に喘いでいます。
日本の子供達の未来は果たしてあるのだろうか?と考える人々も多くいるのではないでしょうか。青少年の犯罪も深刻さを増し、働かない若者が増え、日本はこれからどうなるのだろう?と考える人々もまた多くいるのではないでしょうか。 日本の教育はこれまで世界の注目を浴びるほど卓越したものと見られてきました。しかし、現実には多くの矛盾を抱えている実態が明らかになり、今や多くの学識者の知恵を集め教育改革が国家的規模で行なわれようとしています。しかし、教育を政府の責任として政府任せにできるのでしょうか。 実は教育は家庭から始まります。でも家庭では学校で学ぶような知識は与えられません。家庭では何を教えるのでしょうか。子育てフォーラムで提唱しましたように、家庭では「やる気と思いやりを育てる」教育をするのです。子供は本来学ぶ力を持っています。教育の問題は学ぶ力を持っている子供達の好奇心や意欲を削いできたところにあるのです。家庭でも学校でも子供達の学習意欲と学ぶ機会を間違った指導によって消失させてきたのです。 東大名誉教授の竹内均先生は、その著書「頭がよくなる本」(三笠書房刊)の中で、「好きなことをやって食え、評価されることこそ最高の人生である」と言っておられます。少し引用しますと、「私は自己実現こそが人生の理想であると、よく話をするが、私の理解する自己実現とは、次の三つの条件を満たすものである。1.自分の好きなことをやる。2.それで生活が成り立つ。3.それが他人から高く評価される。そして私の人生はまさしく自己実現の典型だと思う。だから自分で言うのも変な話だが、私は幸せな人間である。」 私は、自分の子供の教育も含めて約20年間、幼児教育と人間の能力開発教育を学び、指導してきました。その体験上言えることは、子供達は学ぶことが大好きである。楽しいから勉強をする。やる気を得た子供は知識や知恵をどんどん吸収する。特に好きなことにはすごい力で熱中する。学べる頭を作ることが大切である。すべての子供達には学ぶチャンスが必要である。人間は経験しないことは何もできない。ほめることが最良の動機付けである。等です。 このフォーラムでは、21世紀に求められる人材とその教育法、心の管理法等を提唱し、実際に能力を開発するいろいろなゲームや教育法を紹介します。また、遊びを学ぶこと、人生を楽しむ方法を学ぶこと、これも大切な教育だと考え、情報を提供致します。このフォーラムでは、多くの方々の参加を歓迎致します。教育に関する良いご意見や、良いアイデアをお寄せ下さい。 |
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