1.「学習力」とは

1.学習力とは

@ 資質を高める

 足の速い子どもは、スポーツが得意でスポーツ好きになる傾向があります。その理由は「足が速い=敏捷性(びんしょうせい)」というスポーツに必要な資質(基本能力)を備えているからです。
 一方、足の遅い子どもはスポーツに苦手意識を持つ傾向が見られます。先程とは逆に、スポーツに必要な資質である敏捷性が育っていないからです。

 教育の現場でも同じ現象が起きています。勉強するために必要な資質を備えている子どもは勉強が得意で、さほど苦労せずに学習を進めることができます。ところが勉強に必要な資質が育っていない子どもは、勉強に苦手意識があり、いくら学習しても覚えきれない、勉強についていけないとなります。
 この問題に対応する方法はないのでしょうか。

 スポーツトレーニングの大半は資質(筋力、持久力、反射神経、判断力など)を向上させることに向けられています。

 ところで、勉強についてはいかがでしょうか。残念ながら、今はまだ勉強に必要な資質である学習力(学ぶ力)を向上させるためのトレーニングが行われているとは言い難い状況にあります。

 現在の教育プログラムの殆どは年齢に応じた一定の学習力があることが前提条件となっています。つまり「学習力はあって当たり前」ですから、学習力を向上させるという発想そのものがないのです。そのため「勉強について行けない子どもに対しては打つ手なし。」の状態なのです。

A トレーニングで向上する

 しかし大切な事実は資質はトレーニングによって向上する」ということです。

 これまで殆どの場合、学力はペーパーテストで計られ、あたかもそれがその子どもの能力であるかのように言われてきましたが、子どもたちの能力は本当にそれで正しく判断できるのでしょうか。 決してペーパーテストが役に立たないと言うつもりはありませんが、ペーパーテストだけで子どもたちの能力を正しく測定できるのかという点について多くの人が疑問を呈しています。

 なぜなら学校での成績と社会人になったときの実力が必ずしも一致しないことが少なくないという事実があるからです。

 学校での成績が良いことは勿論すばらしいことですが、成績を上げることだけに集中し、人間としての資質(人間力)を育てることがなおざりにされているケースも少なくありません。社会で必要とされるのは人間力であり、学習力はその一部です。

 でもこの学習力がなければ、人間力が十分に育たないのも事実なのです。

B 学習力とは

 「学習力」とは学ぶ力ですが、もっと的確に言うと情報に正しく対応する能力です。そのためには先ず情報をインプットする能力(読む力・聴く力・覚える力)が必要で、次に情報から的確な判断をする能力(思考する力)、更にその結果をアウトプットする能力(話す力・書く力)も必要です。

 これらの資質を向上させることにより、学校での成績向上だけでなく、社会人としては仕事力(仕事をこなす力)を向上させることになります。

2.学習力向上ソフト

@ 学習力向上ソフトはより学び易い頭脳を創ります! 

 スポーツの世界では、監督やコーチは一人一人の選手の運動能力(資質)をじっくりと観察し、良い資質を更に伸ばし、足らない資質を強化するために総合的なトレーニングを行います。これによって運動能力はバランスよく向上し、選手は競技に出ても十分に対応できる力を身につけるのです。

 この学習力向上ソフトは、頭脳をトレーニングするソフトです。
このトレーニングにより、人間の持つ学習機能を総合的に高め、より学び易い頭脳を創ります。その結果、学習力つまり学ぶ力が向上します。

 学習力向上ソフトには、「学習力向上基本ソフト」と「MY ENGLISH PASSPORTシリーズ」のように語彙力を高めるトレーニングをしながら学習機能を向上させるソフト群があります。

 これらのトレーニングから得られる効果としては、学習する能力の向上だけでなく、実践的な仕事力(仕事をこなす能力)の向上もあります。また人間の大脳機能そのものを高めますので、学習や仕事以外に、スポーツや芸術、趣味やその他の様々な分野にも役立つものと考えられます。
 
 また語彙力向上トレーニングの結果として、トレーニングに使用した語彙(データ)を記憶してしまいます。中には1週間のトレーニングで600の英単語を覚えてしまった中学生もいます。
 また学習効率を向上させるため、中には4倍や5倍の速度で学ぶ学生が出てきます。まるで
学ぶ世界のイチローのような存在です。

A 学べない子供がいなくなった!
 
このプログラムを実際に使用した学習塾の事例を紹介しましょう。

 「学べない子供がいなくなった」(学習力向上プログラム実用例)

 私は福岡県北九州市で4教室(幼稚園での指導を含む)の学習塾を経営しています。現在、塾生は公立学校や私学のトップクラスから、学校の勉強について行けないために塾に学びに来る子どもたちまで幅広く集まっています。

 毎年数人、なかなか理解ができず、本人も、親御さんも困っている生徒たちが入会してきました。ひとりひとりに時間をかけて詳しく説明して、やっと理解できたと思っても、次に教室に来たときには、すっかり忘れているというような状態が続いていました。そんな生徒に対しては、「この生徒の能力はここまでなんだから」とある程度のところで見切りをつけなければならないのが現状でした。

 そんな生徒をなんとかしたいと思っていた時に出会ったのが、「学習力向上プログラム」だったのです。
 その理論に納得できたので、
塾に来る子どもたちに授業の前に、先ずは10分間程度「ただ見ているだけでいいから」とパソコンの前に座らせました。画面を眺めているだけでいいのですから、簡単で楽しく、塾生は「これで頭が良くなる」と思って喜んでやっていました。

 子どもたちに変化が現れるまでに、数ヶ月も必要ではなかったと思います。いつの間にか子どもたちは楽に学べるようになり、前述の覚えるのが難しかった子どもたちでさえも学ぶことができるようになりました。

 例えば、深夜の2時・3時まで付き合って試験勉強をし、それでも良い結果を出せなかった子どもたちが、定時間の学習だけで、以前よりもはるかに良い成績を出せるようになったのです。事実、学べない子どもはいなくなってしまいました。

 毎年、英語・国語・社会・理科などの100題テストをするのですが、以前は40分程度かかっていたテストが25分位で終わってしまうようになったのです。しかも例年に比べて平均点も大きく伸びていました。その中でも前述のような理解の遅い生徒が、それまで20点前後しかとれなかったのが、80点前後とれるようになったのです。

 嬉しいことに、ここ数年効率よく学習することができ、ほぼ全員成績も向上しています。導入時よりも生徒は2倍に増え、成績アップ保証コースも開設し、退会率は減少し、お母さん方の口コミでの入会が多くを占め、常に卒業生の数以上の新しい生徒が集まってくる状況が続いています。

 今後「学習力向上ソフト」が続々出来上がるので本当に楽しみにしているところです。

秀明塾々長 山崎 憲治

 

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