手づくり絵本
宮城県 菅原僚子
テレビをみながら、子ども達の古着で、手づくり絵本をつくりました。祖母は古毛糸でベストを編んでいました。子ども達も手づくりの人形の服をつくりたかったのでしょう、布切れをハサミで切り、針で縫ったり、針でうまく縫えないとわかった2人の妹達はホチキスを使ったり、輪ゴムを使ったり、自分達のできる能力で工夫していて、おかしいやら、頼もしいやら。今でもそんな事を時々しています。自分たちのお人形にどんなかわいらしい服を着せてあげようかと考えている姿は、あったかいものがこちらに伝わってきて大人の心もにんまりなるのです。私のつくった手づくり絵本は、あまり上手ではないのですが、時々「お母さんの作った絵本みせて!」と、子ども達は口をそろえて言うのです。「あ!なつかしい、これ私の服よ」「これ私も着た」「かわいいね」とか。たった2冊の絵本を子ども達は大好きなようです。「つくって良かった」と思います。