子どもと同じ目の高さでのしつけ

兵庫県 住本玲子

 1人娘でわがままに育てられた私は、強気でヒステリックな性格で、すぐに感情を表に表すタイプのガミガミママです。育った環境は自由気ままな、のびのびした生活環境でしたが、父はしつけにだけは厳しく、その教えをやはり自分の子どもにしつけているようです。まだまだ幼い子どもも2人なのについつい必要以上にしつけ重視でどなってしまうのです。「ガミガミ!言わんこっちゃない!ガミガミ!」ハッと気づくと、足は外また、手はにぎりこぶし、目はつり上げ、なんて恐ろしい姿で子どもにどなってるんでしょう。あわてて、「いけない、いけない!」としゃがみこんで、子どもの両手をにぎり、ゆっくり私も座るのです。するとどうでしょう、今までカアーと頭にきてた事も、おびえてる子どもの顔に気づくと、なんてひどい事をどなったんだろう・・・とスーッ、と頭の熱もひくような気がするのです。それでも、まだまだ胸のムカムカがおさまりきれない時には、「たたかんとわからん!」と、どなってしまう事があります。パッと手のほうが先に出る時もありますが、「たたきたい!いや、たたいちゃいけない・・・」気持ちがおちつかない時は、子どもをひざの上に引き寄せ、一息つきます。たたかれると思い、体に力を入れ、泣きそうに身をすくめる子どもを、ギュッと抱きしめて、私自身が反省するのです。すると、子どもは私を見つめ、涙ぐみながらも、自分は悪い事をして、ママをおこらせたんだと、わかってくれるようです。とにかく、こういう時って理屈じゃないんです。私がカッカするのもしかたないし、ましてや3歳と5歳の子どもじゃ、おとなしく、何でも言う事をきく方がおかしいし、わんぱくしてくれるのを喜ぶぐらいの気持ちがなきゃ、と思うし・・・。私のしつけ対策は、考え方も、なにもかも子どもと同じ目の高さにし、あふれるほどの愛情を注ぐ事!と自分に言いきかせることです。毎日悪戦苦闘しているしだいです。