自分のことは自分で

山形県 逸見優子

 我が家は、夫の両親と1人娘の5人家族です。娘が、「これほしい。買って」といえば買ってやり、「水持ってきて!」と言えば持ってきてやり、娘に振り回されていた気がします。しかし、企画室の本で、溺愛とはどういう意味で、子どもの将来にどう影響するかを知ったときから、絶対やめなければならないと強く思ってきました。そこで娘が聞いてくれるかどうか、とっても不安でしたが「○○ちゃん、お家で『水持ってきて!』とか言うのやめようよ」と言ってみました。「なんで?」と娘。「お家で言っている言葉が、お友だちと遊んでいる時にも、知らない間に口にでることがあるの。○○ちゃんは、どう?」、「ある」と娘。これは重大なことと思い、「お友だちに『○○ちゃんて自分でしないでいつも頼むんだもの、一緒に遊ぶのいやだ』って嫌われちゃうんだよ。そうすれば仲間はずれにされたり、いやな子と言われちゃんだよ。だから、水は自分で持ってくること。自分のことは、なるべく自分ですること」と説明しました。その日の夕食時、娘は思い出したかのように立ち上がり、コップに水を入れて持ってきました。娘は、自分で持ってきたでしょ?という顔をして私を見ました。私は、思わず「えらい!!」といって、抱きしめてやりました。あれから数ヵ月たった今でも続けており、すっかり身についた感じがします。我が家の娘は小1です。