お買い物としつけ

福島県 河西 一

 子どもの満4歳の誕生日に、おもちゃと一緒に「ひらがなひょう」をプレゼントしました。その表を部屋の一番目に付きやすいところにはっておいたところ、3、4ヵ月後頃からか、自分の名前を探すようになり、親子一緒に指で文字を追いかけて「字」を覚えるようになりました。「い」→「ぬ」「ね」→「こ」等々覚え始めると早いものです。それから買物へ出かけるとき、かうものを「ひらがな」で書くようにします。子どもの前でメモをとり、「たまご」「にんじん」とか子どもといっしょに呼んで確認して出かけ、店内を一回りしてまたメモを出し「買い忘れているものはないかな?」と確認し合います。途中「おもちゃやお菓子がほしい」と言い出すときが多々ありますが、「今日はダメだよ」と言って「じゃあ今度来る時、ちゃんと書いてこようね」と言い聞かせて帰ります。次回の買い物の時には、それをメモし、子どもにはうそをついたりごまかしたりしません。それが親と子、また、一般社会においても大事なことではないでしょうか。何度か店内で、子どもが大声で泣いて、それを親が頭っから叱っている姿を見かけますが、「あれでは・・・」と思うことがあります。子どもと話をする時や叱る時などは、子どもの目の高さでじっと目を見て話すようにしています。そうすれば、子どもの気持ち、また親の気持ちがお互いに通じるものではないでしょうか。このような小さなことに気をつけて、自分なりに精一杯頑張っている毎日です。