勉強中のテレビ

岐阜県 伊藤鈴子

 小6の娘は、いつもテレビをつけっぱなしで勉強をしていました。今までの学年の担任の先生に相談しても、アドバイスは「テレビを消して勉強させてください。自分の部屋で机に向かわせるように」と言われるだけで、いっこうに直りませんでした。ところが、6年になった夏休みに担任の先生が町内行事で近くまでこられ、我が家を除いてくださいました。娘がいつものようにテレビをつけながら勉強している最中でした。先生が、主人に「子どもさんがテレビをつけて勉強しているのにはおどろきました。やはり消してやらないと身につきませんよ」とご指導くださり、さっそく子どもにその旨を話してやると、子どもはピタリとテレビをつけなくなりました。初めの頃は見たい番組を少しだけ見て、あとは消してまた勉強をするようになり、もう少したつと全然つけずに宿題を終わらせるようになったのです。先生のたった一言で今までとは別人のごとく変わった娘を見て、先生に感謝の気持ちでいっぱいです。