朝起き

広島県 長谷川光子

 朝、1人起きのできなかった小1の娘に、クリスマスに目覚し時計をプレゼントしました。当時は、決まった時刻に起きられず、登校斑にも遅れがちで、親子で苦労していました。大好きなキャラクターの時計を見て、娘は大喜び、1人で起きてみせると張り切って寝る前にセットしていました。数日後の朝、なかなか起きてきません。声をかけたいのをがまんしていると、半べその娘が「ごめんなさい、鳴ったのに起きられなかった」と言いながら起きてきました。以前の娘なら「どうして起こしてくれなかったの」と文句を言うところです。私はこのことばにもう大丈夫と安堵したものでした。その後、中学2年のきょうまで起こしたことはなく、娘の責任でしています。時計は今も健在で、部活の朝連に励む娘の戦友です。