おりもの(おりものはからだからのメッセージ)

病的なおりもの(出血は赤信号・おりものは黄信号)

 「おりもの(帯下・こしけ)が多いのですが、異常ではないでしょうか」など、おりものに関する悩みは多いようです。おりものは人に話しにくいということもあって、一人で悩むケースが多く、それだけに深刻です。

 おりものは、女性であればだれにでも少しはあるものです。女性の膣内には、いつも牛乳のような白い粘液が少量あって、粘膜をうるおしていますが、ふつうはおりものとなって下着を汚すほどではありません。

 成熟した女性の膣内は常に強い酸性に保たれ、それに乳酸かん菌という細菌が住みついて外部から病原菌が侵入するのを防ぎ、たえず自浄作用を営んでいるからです。生理的には排卵日ごろ子宮けい管からの透明な粘液がふえると、少しばかりのおりものをみることもありますが、それ以外のおりものがふえたら、どこか異変がおこった証拠です。出血が危険信号なら、おりものはさしあたり注意信号といってよいでしょう。

 ですから、このおりものを顕微鏡でのぞいてみると、婦人科関係の病気の早期発見などにも役立ちます。もし、子宮ガンにかかっていれば、おりものの中にがん細胞がみつかるはずです。

おりものが示す病気のいろいろ(おりものが病気を知らせてくれます)

 注意したいおりもので一番よくみられるのは黄色い粘液性のものですが、子宮の入り口に慢性の炎症やただれがみつかることが多いものです。軽いものは放っておいてさしつかえありませんが、重いものやおりものが多くて困るときは治療する必要があります。

 かゆみを伴うおりものは、トリコモナスという原虫か、カンジダというカビの一種が感染して炎症をおこした疑いが濃くなります。トリコモスなら細かいアワの粒が混じった黄色いおりものがふえます。カンジタの場合はおりものに豆腐のカスのようなものが混じっているのが特徴です。

 いずれの場合も夫婦ともに少なくとも二週間は治療をつづけ、その後も再発しないように注意します。

 黄色いうみのようなおりものの場合は、急性の炎症、とくに淋病がもっとも疑われます。淋病は感染の機会があったのち、ニ〜七日の潜伏期を経て男性は陰茎に、女性は下腹部に熱感と鈍痛を覚え、局所から黄緑がかった白色のうみのようなおりものがでてきます。このおりものを顕微鏡で調べ、淋病がみつかれば、すぐにペニシリン療法をはじめます。

 おりものが悪臭を放つ場合は、一昔前までは、かなりすすんだ子宮ガンがみつかったものです。しかし、早期発見がすすんだ現在では、こういう例はひじょうに少ないものです。それよりも自分で入れたり、病気の治療のとき入れてもらったタンポンをとり去るのを忘れ、何日も放っているうちに腐敗し、悪臭を放つようになった場合が多いのです。

 ピンクや赤、かっ色のおりものは、出血によるものが多く、黄色のおりものとは事情が異なります。同じかっ色でも、月経の終わり近くにみられるものは心配ありませんが、妊娠初期の場合は流産の心配があります。つまり、おりものは時と場合により、からだの調子や病気の有無を知る信号の役割をはたしてくれるわけです。

 なお、閉経後に血液の混じったおりものがあったら、まずがんではないかと心配しますが、実際に一番よくあるのは老人性の膣炎です。老人性膣炎の場合には女性ホルモンが欠乏し、膣粘膜の細胞が表面からはがれやすくなって血液がにじみでるためです。

Copyright (C) 2001 Sunshine Forum Japan. All Rights Reserved