血液型と輸血(知っていれば安心−血液型と輸血)

血液型とは(ABO式とRhプラス・マイナス)

 最近、血液型による性格判断がとくに若い人たちの人気を集めています。しかし、血液型と性格あるいは体質の関係ははっきりしたものは少なく、その根拠はほとんどありません。

 血液型というのは両親からの遺伝によって得られる血液の性質で、たとえばA型、O型、B型、AB型で知られるABO式といわれる分類と、Rhプラス・マイナスという分類がよく知られています。そのほかにも十をこす分類方式があります。

血液型の問題点

 この血液型が問題となるのは輸血をしなければならない場合と、母子の血液型不適合で交換輸血をしなければならない場合ですが、これらの場合は大部分がABO方式とRh式によるものです。親子の鑑定のときも血液型が意味をもってきます。

 日本人ではA型四〇%、O型三〇%、B型ニ〇%、AB型一〇%の割合ですが、Rhマイナスの人は約二百人に一人の割合で発見できる程度です。輸血はAB型の人には何型の血液を輸血してもよいとか、O型の人の血液は何型の人に輸血してもよいなどといわれましたが、同じ型の輸血以外では、なんらかの反応がおこることが知られています。ですから特別な場合以外には、同じ型同士の輸血が原則になっています。

気をつけたいRhマイナスの人(Rhマイナスの人は輸血と妊娠に気をつけて)

 Rhマイナスの人は、輸血と妊娠に際しては注意する必要があります。

 Rhマイナスの人に、Rhプラスの血液の輸血をしても、最初の場合はなんらの副作用もおこりません。しかし、その後に輸血を受けた人の血液の中にRhプラスの血液に反応する抗体(なんらかの病原菌または異質の血液のようなものが体内に侵入すると、体液中にそれに抵抗する物質ができるが、これを抗体または免疫体という)ができているのを知らずに再びRhプラスの血液を輸血すると、いろいろな副作用があらわれてきます。また、せっかく輸血した血球もこわされ、輸血の効果もなくなります。

 その抗体は、Rhマイナスの女性が妊娠したときにも問題になります。Rhマイナスの女性がRhプラスの夫の子供を妊娠すると、子供はもちろんふつうになんの異常もなく生まれますが、妊娠中にRhプラスの子供の血液が母親の血液中にはいりこんで、ちょうどRhプラスの血液を輸血されたのと同じような状態になるのです。

 この結果、母親の血液中にRh抗体がつくられるようになりますので、それを知らないで第二子を妊娠、出産するようなとき問題になります。母親の血液中の抗体が子供のRhプラスの血液に作用して、子供は貧血によって死産することが多くなるからです。

 あるいは、出産後に急激に子供の赤血球が破壊され、その結果ひどい黄だんがおこり、ひいては脳障害をひきおこすことにもなります。

 こういう悲劇をさけるためには、まず第一子出生後に抗体をつくらせないことです。第一子のRhプラスの子を分娩したあと、すぐに抗Rh抗体の注射をしておけばよいのです。

交換輸血とは

 しかしこの方法は、母親がすでに抗体をもっているときは意味がありません。この場合は、出生後黄だんの程度によって交換輸血を行います。交換輸血というのは、赤ちゃんの血液を健康な血液と入れかえる方法です。妊娠中から母親の血液を調べ、Rh抗体が上昇しているときは交換輸血の用意をととのえておきます。

 母子血液不適合は、ABO型の場合もあります。O型の母親がO型以外の血液型の子供を妊娠したときなどに問題になりますが、きわめて少ないため、結婚に際しては血液型をそう神経質に意識する必要はありません。

 この場合も交換輸血によって後遺症を残すことなく子供を救うことができます。

Copyright (C) 2001 Sunshine Forum Japan. All Rights Reserved