貧血(何でも食べて、貧血にサヨナラ)

ふえる女性の貧血(青白い顔が増加中!)

 食生活が豊かになったにもかかわらず、わが国では女性の貧血が年々ふえる傾向にあり、厚生省の調査では三人に一人が貧血のため献血できない状態だといいます。“美容”のために必要以上に減食したり、インスタント、冷凍食品などの使いすぎが影響してるのではないかと指摘されています。もちろん、貧血は女性特有の病気ではないのですが、女性の貧血は未熟児や障害児出産の原因になりやすいだけに問題です。

病気の特徴

 こういう意味で“婦人病”とも言われる貧血は、タンパク質や鉄分などが不足し、血液中の赤血球や血色素(ヘモグロビン)が減る状態で、酸素や栄養素の運搬がスムーズにいかなくなるため、めまい、動悸、食欲不振などの症状を訴えるようになります。

 貧血は長年にわたる偏食、食習慣から徐々にもたらされる場合が多いといわれ、わが国の貧血のほとんどが鉄分の不足によるものだといいます。あとの貧血は、いわば特殊な病気ですから、ここではこの鉄欠乏性のものだけを考えましょう。

 こうした貧血がおこると、血液中の赤血球の数が減ると同時に、その中に含まれる赤い色素(ヘモグロビン)の量が減りますから皮ふの色が青白くなります。

 唇の色や爪の色も診断の参考になりますから、お医者さんの診断を受けるときは、口紅をつけたり、マニキュアはしないでください。また爪が弱くなってわれたり、くぼんでスプーン状になったりすることがあります。

 貧血には、先に述べたいろいろな症状があらわれますが、この症状のあらわれかたも個人差が激しいものですから、こうした症状がないからといって安心はできません。

 貧血をチェックするには、ときどき血液検査を受けることです。その意味では献血などはいい機会でしょう。検査は耳たぶからごくわずかな血液をとって顕微鏡で調べるかんたんなもので、時間は十分もかかりません。診断のきめ手は、血液の赤血球と決色素をはかることです。一回行えば、まず間違いのない診断が下されます。

 女性はただでさえ月経のために鉄分を多く必要としますし、とくに妊娠、出産時の貧血は胎児にも母体にも重大な影響を与えるので、独身時代から貧血にならないよう対処しておかなければなりません。また中高年の鉄欠乏性貧血は胃腸のがんやかいよう、痔、子宮筋腫などの出血が原因ではないか調べてみる必要があります。

治療と予防(偏食は貧血の敵)

 鉄欠乏性貧血の予防・治療には、バランスの取れた栄養に気を配ることが第一です。現在ほど食べ物の豊かな時代はありませんが、それだけに偏食しやすいともいえます。

 肉や魚、卵、大豆、豆腐などは、いずれも鉄や良質のタンパク質を多く含み、野菜では春菊、ホウレン草、小松菜、海草などが鉄分を含んでいます。よくいわれるように、レバーのたぐいはたしかに鉄分も多く、良質のタンパク質やビタミン類も豊富です。ハム、ソーセージ、かまぼこなどの加工食品やインスタント食品ばかりではミネラルとビタミンが不足します。

 鉄欠乏性貧血の治療には鉄剤の内服が効果があります。しかしこれも正しい食生活を怠っていては思わしい効果がありません。

 放っておくと心臓が弱ったり、酸素不足のため各臓器の機能が低下したり、さらにはほかの病気への抵抗力が落ちたりしますから、たかが貧血ぐらいと放っておくのは禁物です。

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