肥満症(かしこくやせたい肥満症)

肥満の原因(食事の量だけでなく質も大切です)

 肥満というのは、要するにからだに多量の脂肪が蓄積する現象です。一般的には消費カロリーにくらべて摂取カロリーが多すぎること、つまり食べ過ぎが原因と考えてさしつかえないでしょう。

 中年太りとよくいいますが、人間は年齢とともに多少体重が増加してきます。若いうちは運動量も多く、消費カロリーが高いのがふつうです。ところが、年齢とともに消費カロリーは少なくなる一方ですが、摂取量はほとんど変わりません。つまり過食からくる余分なカロリーが脂肪の形でたくわえられて、体重増加をもたらすのです。

 女性の中には、自分は何を食べても太るのだ、水を飲んでも体重がふえるという人もいますが、そんなことはないはずです。三度三度の食事の量は少なくても、間食をするとか、朝と昼は軽く食べて、夕食はたっぷり食べるといったふうに一日にとっているカロリーはそれほど減っていないと思われます。

肥満解消は食事と運動

 食事の量だけでなく、その質も肥満に大きく関係します。日本食のあっさりしたものよりも、洋風の脂肪とタンパク質の多い料理を好んで食べる人、甘味の食事、それにお菓子をたくさん食べる人はカロリーのとりすぎからどうしても太ることになります。

 太る原因としてもう一つ大切なことは、食事としてとったカロリーが十分に消費されないために太る結果になる点です。とくにぜいたくな食事をとっていなくても、主人と子供を送りだした主婦が用事のないままにテレビの前にじっと座りこんでいる場合、今までスポーツ・クラブに入っていた人が何かの都合で急にスポーツを中止した場合、仕事の関係からデスク・ワークが主でほとんど歩く機会のない人などはどうしても太ることになります。

注意したい減食志向(栄養のバランスをとりながらカロリーを減らす)

 それなら、食事の回数を減らそう、食事の量を少なくすれば太らないだろうと考え、食事の回数を一日二回あるいは一回にする人がいますが、これはかえって逆効果の場合があります。食事をぬくと、からだが非常にそなえてかえって脂肪を蓄えるといわれています。

 やせるためにはただ食事を減らせばよいと考えるのは大きな誤りです。大切なことは正しくやせることです。つまり太りすぎを是正するためにはバランスのよい栄養をとりながらやせるということが必要なのです。やせたいといちずに願うあまり、ただカロリーを減らそう、食事量を減らせばよいというのは正しくありません。

 いたずらに食事を減らすと、その結果タンパク質が不足することになり、いきおいからだは筋肉や臓器などのタンパク質を溶かして使うことになります。このため体力や気力はおとろえ、ちょっと歩いてもふらふらし、息切れがします。貧血になり、生理もとまり、けがをしても傷のなおりがおそく、病気への抵抗力も激減します。

 栄養のバランスをとりながら、和風の献立にするなど工夫して無理なくカロリーを減らすことが大切です。加えて、運動をします。ジョギングでも水泳やジャズダンスでも何でも結構です。つまりエネルギーの消費をふやすのです。一〇〇キロの体重を七〇キロに落としたとしても、食事制限によるものか、運動によるものかでからだの中身はまったくちがいます。外見優先で、もっとも大事なことが忘れられているようです。

 太っていた人が減量に成功すると、それまでフーフーいって昇っていた階段が軽々と昇れるようになり、動作も機敏になります。このときになって自分の意志の力で健康を回復したよろこびと自信、健康のありがたさを感じることができます。

 「食事は口で食べるのではなく、頭で食べるべきだ」という格言もありますが、太ることが気になる方は、この言葉の意味をよく考えていただきたいものです。

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