バカにできないやけど(手のひらより大きいやけどは医者へ)
寒い冬になると、火や湯を使う機会が多くなるので急にやけどの患者がふえてきます。とくに台所をあずかる主婦は注意しているつもりでもときどき失敗をしてしまいます。
一般的にやけどぐらいと軽く考えられがちですが、やけどは本当にこわい事故です。正確な統計はありませんが、わが国では一年間に三十万人以上の人がやけどをし、そのうち約一割の三万人が病院、医院を訪れ、三千人近くが死亡しているといわれます。
またたとえ命が助かったとしても、あとにみにくいひきつれや、ケロイド、しみなどを残し、ときには指などが曲がったままひっついたり、その精神的・肉体的悩みはたいへんなものです。
やけど三症状
やけどは症状によって三つに分けられます。第一度は皮ふが赤くなっただけですむもの、第二度とは水ぶくれの跡が赤くただれた状態です。この程度なら約二週間でなおり、自然に皮ふが張ってきます。ところが、皮ふが白っぽくみえる第三度のやけどは、細菌感染も受けやすく、皮ふがなかなかあがってきません。二週間以上三週間はかかり、跡も残ることから、皮ふ移植が必要となってくることもあります。
治療のポイント
やけどのひどさは面積に比例します。その患者の手のひらより大きいやけどは医者にみせたほうがいいでしょう。子供で片腕ぐらい以上のやけどはショックになる場合が多いので入院して点滴が必要です。また手、足、顔、陰部のやけどはあとに機能障害が残りやすいので、きちんとした手当てが必要です。
熱したストーブやアイロン、火などでのやけどは。面積は小さくても深いので医者にみてもらったほうがよいでしょう。
やけどの応急処置(あっ、やけど!一にも二にも冷やしましょう)
やけどの応急処置としては、まず水で冷やすことです。服の上からかかったときは、無理に脱がさないで、上から水をかけます。子供が熱湯をかぶったようなとき、母親は水で冷やそうとして気をせかせながら脱がせます。モタモタするうちにやけどは深くなり、おまけにやけどの部分にさらに傷をつけたりします。また乳幼児の場合は意外なところをやけどしている場合があります。手をやけどしたと思って手当てをしたところ、実際は胸にも熱湯がかかっていてひどい傷になったりします。よく場所をたしかめることです
やけど部の水ぶくれはなるべく破らないようにします。傷はいつも清潔にしておかなければいけません。何もつけないようにします。昔からよくいわれるみそやじゃがいも、大根のすりおろしなどは細菌感染のおそれがありますからやめてください。
なお水で冷やすといっても五分や十分ではなんにもなりません。理想的には三時間ぐらい冷やさなければいけませんが、少なくとも一時間ぐらいは冷やしてほしいものです。冷やすのはふつうの水道水でよいのですが、できれば洗面器に冷蔵庫でできた氷が数個浮いているという状態がのぞましいのです。
第二度のやけどの場合、冷やすだけで完全になおることもありますが、原則として医者にみてもらったほうがよいでしょう。治ってから跡が残るかどうかは専門医でも始めのうちは判断しかねるからです。そのときも、病院に行くのに時間がかかるなら、あらかじめ十分冷やしておくことです。
注意したいカイロのやけど
ところで、最近みんなに愛用されている「使いすてカイロ」でもやけどをする人がいます。カイロの温度は五十五〜六十度の低温ですが、それでも長時間、直接皮ふに当てていると水ほうができたりします。必ず着衣の間に入れて使うとか、熱すぎると思ったらハンカチ、手ぬぐいなどで包んで使うようにしたいものです。
また冬になると湯たんぽによる低温やけども意外に多いので、湯たんぽを愛用している人は、バスタオルでしっかりくるむなど注意が必要です。
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