外反拇指

 足の親指の先が第2指側に曲がり、つけ根が突き出る外反拇指は、近年急速にふえています。原因として靴が合わないこと以上に重要なのが、日常、イスから立つときの悪いクセです。そのクセとは、ひざをつけて足先を開き、足の親指側に力をかけ、お尻から立ち上がるものです。ひざから下に不自然な力をかけ、足の内側の筋肉を弱めて外反拇指を招くのです。

 こんな場合、次の動作を行なうと、悪いクセが改まって、外反拇指の改善や悪化防止を図ることができます。座りやすいイスにひざの間をこぶし1個分開けて座り、すねをひざと並行にし、かかとを手前に引きます。足は自然にそろえたあと、かかとをやや外側に広げ、心もち足先を内股にします。

 この姿勢でひざの力を抜き、体重を足の小指側にかけ、頭をまっすぐ上に持ち上げるつもりでスッと立ちます。ゆっくりこれを3分ほどくり返します。