胸さすりをしたら病院ではなおらなかった右ひざの激痛や慢性的な腰痛が解消した

●DJ・50歳 ロバート・ハリス

痛むひざをかばって腰も痛み始めた

 私が右ひざを痛めたのは、今年の5月のことです。友人たちが自宅に遊びにきていて盛り上がり、腕相撲や足相撲などのゲームをやったのです。そのとき、かなり体格のいい友人と勝負をして妙に足をねじってしまい、翌日から右ひざに痛みが走るようになりました。

 本当は、その段階で病院へ行けばよかったのですが、仕事が忙しく、右ひざの痛みも一時的に薄らぐことがあったため、そのうち治るだろう、とタカをくくっていたのです。

 そうしてほうっておいたのがいけなかったのでしょう。9月ごろから右ひざに激痛が走るようになり、それをかばって左足を駆使するせいか、腰まで痛くなってしまったのです。階段の昇り降りのつらさはもちろん、足をひきずらずには歩けなくなり、寝ていても足と腰が痛むようになりました。

 そこで、あわてて近所の整形外科にかけ込みました。レントゲンでは骨に異常は見つかりませんでしたが、「リハビリで、ひざの上の筋肉をきたえるしかありませんね。時間がかかりますよ」と、医師に冷たくいい放たれました。それでなくても、ラジオのDJとして、忙しくてなかなか時間が自由にならない私は、その言葉に呆然とし、ほかに方法はないものかと考えました。

 そんなとき、友人に紹介されて接骨院に行き、先生に体のゆがみを指摘されました。ひざを痛めた右足が、左足よりも短くなっているだけでなく、首から背中、腰にかけてのからだの右側が全体的に短いというのです。

 それを聞いた私は、思い当たることがありました。というのは、私はこの2年ほど、DJの仕事の合間にエッセイなどの本を次々と執筆しており、しかも、ワープロでなくペンで原稿用紙に書いています。

 そのためか、いつも右の首と肩のこりがひどく、背中のほうまでつっぱったような感じで、どんな姿勢をしていても痛かったのです。さわると首の根元から肩にかけてグリグリとしたしこりがありました。

胸さすりをはじめた翌日には痛みが解消

 そして、先生に左右の胸をさする胸さすりや、右の太ももをはじめ、全身をマッサージしてもらったところ、その翌日には右ひざの激痛が消え、足をひきずらないで歩けるようになったのです。

 たった一度でこれほど効いたのは、正直いって驚きでした。

 そして、翌週もう一度胸さすりをしてもらうと、その次の日には右ひざと腰の痛みが消えたのです。また、いつも感じていた首から肩、背中にかけての痛みもかなり軽くなっていました。

 あまりの効きめに驚いた私は、ちょうど仕事で1週間、海外に行くことになったので、自分でもできる胸さすりの方法を先生に教えてもらい、その後は毎日自宅でもやっています。

@ 右側の鎖骨のあたりから肋骨のいちばん下までの範囲を、ゆっくりと右の手のひら全体を使って上から下に向かって2分間ぐらいさすりおろす。

A みずおちを20回ほど、胃の中の水がボコボコいうくらいまで軽く指全体を使って押す。

そのあと、痛めた右足のひざから上、太ももの内側のすじに沿って、2分ほど軽くマッサージします。

 これらは5分もあればひととおりできるので、いつでもどこでも簡単にできて便利です。

 こうして、胸さすりをするようになって1ヵ月半ほどで、右ひざはほんの少しの違和感を残すだけで、ほとんど回復しています。また、首から背中までの慢性的なこりと痛みもなくなり、ずっとあった硬いしこりも消えました。