イチョウ Gingko

学  名:Ginkgo biloba

原 産 地:中国内陸部

利用部分:葉、果実、種子

  「生きた化石」といわれる、旺盛な生命力を持つ落葉高木。ドイツやフランスでは、長年にわたりイチョウ葉エキスを医薬品として認可し、血行障害や痴呆症(脳血管型痴呆とアルツハイマー型痴呆のどちらにも)の治療に用いてきた。中等度の痴呆に対して大きな成果を上げている。医薬品レベルの効能をもちながら重篤な副作用が一切報告されていない。DHAとの併用がより効果的といわれている。イチョウ葉エキスは本能性高血圧症に対しても有望な食品である。また、血行促進作用により、脳梗塞や心筋梗塞の予防と回復にも有効に働くと報告されている。ヨーロッパでは心臓病の治療薬としてもさかんに利用されている。活性酸素の除去、糖尿病の諸症状の改善、肝機能の回復などにも用いられている。