ローズ Rose

学  名:Rosa species

原 産 地:中国、温帯及び亜熱帯地域

利用部分:花、葉、果実、精油

  バラは昔から、肌と心をいやすハーブとして、人々に愛用されてきた。沈静、収斂作用があり、精神不安、抑うつ症、不眠など神経性の諸症状に効果を示す。ローズの芳香が情動に作用し、自律神経の働きを調整する。特にドッグローズ、スイートブライヤーなどの野ばらにつく実はローズヒップと呼ばれ、オレンジの20倍、レモンの60倍のビタミンCが含まれるだけでなく、ビタミンA、B、E、Pに富む。他にも、カロチロイド、ポリフェノール、カテキン、フラボノイドなどの成分を持つ。リンゴ酸やクエン酸も含むため、緩下・利尿作用があり、肝臓を傷めることなく、その機能を高める働きがあるといわれる。ローズヒップティーは、ヨーロッパ各国で飲まれている。