『家族とは、家庭とは』を考えてみましょう。

ある人が次のように言いました。「両親の皆さん。あなた方の大切な仕事は家庭という囲いの中にあります。」と。簡潔ながらとても重要なメッセージが入っています。両親にとっての大切な仕事はしあわせな家族、明るい家庭を作ることです。
私は以前より「環境は遺伝する」ということを講演会やセミナーの中で話をしていました。家庭は次の世代が育つ場所です。小さな子どもたちは、その家庭環境から物事を学んでいきます。
子どもは生まれて3歳位までは感性で学ぶと言われます。感性は知性と違い、そのまま刷り込まれていく性質だと考えればよいと思います。感性の時代に日本で過ごすと日本語が刷り込まれていきます。感性の時代に音感が訓練されると絶対音感が身につきます。このように感性の時代は何でもそのまま刷り込まれると言っても過言ではありません。このことを昔の人はよく認知しており、「三つ子の魂百まで」という感慨深いことわざとして残しています。
もし両親が子どもにとって良い環境を築くならば、子どもはその環境から十分に良いものを吸収するでしょう。例えば、笑顔、笑い声、明るさ、心地よい音楽、リラクゼーション、優しさ、人を高める言葉、正直、誠実、勤勉、まじめさ、礼儀正しさ、・・・・・ それらは子どもの性質や人間性にまで及びます。環境からそれらが子どもの心にまで刷り込まれていくのです。それほど家庭は次の世代に影響を与えます。両親の仕事は正にこの家庭環境作りにあるのではないでしょうか。
次回はどのようにこの家庭環境作りに取り組めばよいのかをお伝えしたいと思います。