スキンシップで心が育つ(その2)

親子間でも夫婦間でも優しく抱擁してスキンシップを図ることがいかに大切かについて前回お話しました。このスキンシップで感じる身体の温もりは、精神を安定させ、不安を取り除く役割を果します。お母さんに抱っこされた乳幼児は本当にぐっすりと寝てしまいます。おんぶも同様です。小さな頃、お父さんやお母さんにおんぶされてぐっすり寝入った経験は皆さんおありでしょう。この大切なスキンシップが何の代価も払うことなく、いつでもいくらでも得られることが、家族の何者にも換えられない尊い価値ではないでしょうか。
このスキンシップが親子や夫婦間でなくなったら、子供や伴侶はどこにそれを求めるでしょうか。子供は求める所がなく、精神的に情緒的に不安定になり、潜在的にそれが蓄積していきます。伴侶は、別の人にそれを求め、浮気騒動が持ち上がります。
子供にとってスキンシップは『思いやり』と『やる気』を生み出す原動力となります。本当に愛された人が、本当に愛することを素直に身につけるのです。スキンシップで心が育つのです。
私は時々子供に『お父さんを抱っこして!』と頼みます。子供は仕方がないなという顔で私を抱きかかえようとします。
『思いやり』がある子供に育って欲しいものです。
           『抱っこしてあげようか!』