『夫婦間のスキンシップを大切にする(その2)』

前回は身体的な触れ合いの大切さをお伝えしました。スキンシップはそれだけではありません。言葉の触れ合いもまた非常に大切なスキンシップなのです。まともな会話がないという夫婦もいます。それでは夫婦の会話からくる暖かさを感じることができません。
幼児を持つお母さんに「子供にたくさんの言葉掛けをしましょう。」と言うと、お母さんの中には「そんなに話すことがありません。」と返事があります。でも「お母さんがしていることを具体的に話してあげればいいんですよ。」と言うと「なるほど。」と納得されます。夫婦間も同じです。「夫婦間で何も話すことはない。」と言う夫婦がいますが、その時は考えを変えて、聞き手に回ります。大人ですから幼児のように話す一方になることはありません。「お疲れ様でした!」という言葉掛けと同時に、「今日、仕事はどうだったの。」「今日、家の方はどうだった。」とかの会話から聞き手に回ることもできます。そして共通の話題へと持っていくことができます。
会話も技術の一つです。愛情という心を添えて話し始めるならば、夫婦間の会話もはずみ、それが積み重なると会話技術も上手になります。身体的な触れ合いでスキンシップを、そして愛ある会話でスキンシップをしましょう。心が温かくなる、心が楽しくなる、心が平安になる、心が高鳴る、それらがスキンシップの効能ではないでしょうか。