『ドメスティックバイオレンス(DV)について』

夫などからの暴力が社会問題化しています。これをドメスティックバイオレンスと言いますが、都道府県の婦人相談所や福祉事務所などへの来所による相談が昨年(2000年)に9000件を超えました。この数は実際の被害の一部にすぎないとの指摘もあり、氷山の一角だと考えられています。中には夫から暴力を振るわれても「仕方ない」と耐えている女性もたくさんいるようです。
DVは被害女性に精神的影響を及ぼすことが多く、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こしています。DVでは、夫から殴るけるといった肉体的暴力や性的暴力を受けたり、「だれが食わせてやってるんだ」などと言う言葉で精神的に追い込むケースもあります。中には「悪いのは自分」と、暴力を受け続けた女性が自殺をしたケースもあったといいます。(長崎新聞参照)
以上のような報道を見聞きすると本当に心が痛みます。このような問題を解決するためには、暴力を振るうような性質を持つ男性とは結婚しないことが一番ですが、結婚する時に愛のある平安な家庭を築くことを2人で決意して積極的にしあわせを創り上げていくことが大切です。そして、小さな食い違いやいさかいをそのままにすることなく、その時に解決するようにしていく努力も大切です。恋すると「あばたもえくぼ」という言葉がありますが、感情が離れていくと「えくぼもあばた」の状況になります。同じ家庭の中にいるだけに、嫌になると言葉も態度も荒々しくなり、しまいにエスカレートしていき暴力を振るうようになります。このプロセスを断ち切ることが大切です。感情を朝まで持ち越さないという夫婦のルールを作っておくことも大切だと思います。
そして最も大切なルールとして、暴力を振るわないことを二人で家族で決めることも大切です。家庭を小さな天国にしましょう。